多聞は神代水生植物園入り口に位置する創業は昭和60年の蕎麦屋。
多聞と言えば深大寺蕎麦の大盛りが有名なのだが、ただ量が多いというわけではなく蕎麦のコシとツユにもこだわった蕎麦本来の美味さを味わうことができる。
また、団子やあんみつなどの甘味メニューも豊富で、一通り深大寺を散策した後の休憩時に立ち寄るにもぴったりの一軒だ。
観光客や、地元サラリーマンにも人気のある多聞。
平日でも開店と同時に続々とお客さんが入ってくる。
多聞のおすすめメニューは二八の多聞蕎麦(こちらは並盛のみ)と野草の天ぷら(季節により内容は変わるそう)。
素材の味を邪魔しない天つゆが野草本来の味わいを引き立てる。
甘めのツユとコシのある蕎麦の相性も抜群だ。
その他にもそばがきなどの一品料理や甘味メニューも豊富に揃っている。
店舗入り口には待合用の椅子と、暑い夏でも陽射しから身を守ってくれる簾天井と和傘が設置されている。
入店を待ちながら古民家を思わせる店舗の外観や、きちんと手入れされた木々の風景を楽しむことができる。
テラス席の端に、赤い和傘が広げられ、より一層風情豊かな一席がある。
先にも述べた、緑と赤のコントラストの美しさが映えスポットと呼ぶにふさわしいと筆者は感じる。
余談だが、取材途中入店してきた若い女性の2人組がこの席でランチタイムを楽しそうに過ごしていた。