ショートストーリー「いつか　もうすぐ」｜株式会社渋谷不動産エージェント

ショートストーリー「いつか　もうすぐ」

スタッフの日常

ショートストーリー「いつか　もうすぐ」2021-11-22

山椒魚は悲しんだ、メロスは激怒した、我輩は猫である、
名前は渋谷ハチ公だ。
因みに我輩の妻は渋谷パルコである。

パルコと一緒に窓際に寝そべっていると、
通りがかりの人間達のお喋りが聞こえ、
ゆっくり遠ざかっていく。いつもの日常風景だった。

今日は何故か男と女が立ち止まり神妙な会話が聞こえてきた。

男「リィリィ、必ず迎えに来るから待っていてくれ、約束してくれるね？」

女「もちろん待つわポール、でもどれ位待てばいいの？教えてちょうだい。」

男「君をしあわせにする準備ができるまでの辛抱さ、僕を信じてくれリィリィ。」

女「愛しているわポール、貴方の成功が１日でも早く来ることを祈っているわ。」

そして二人は抱き合い、別れの口吻を交わすのだった...
男は心の中でつぶやいた「いつか　もうすぐ」と、

半年が過ぎて想いはつのり、リィリィは決心した「彼に逢いに行こう」と、

しかしポールの元へたどり着くには河を越えなければならず、
河は泳いで渡れる川幅ではなく、歩いて渡れるほど浅くもなかった。

知人に舟を所有している者はおらず途方にくれていると、
リィリィの友達から渡し舟の所有者がミッシェルであることを聞き、
リィリィはミッシェルを訪ねて自分を河の対岸まで舟に乗せて欲しいと懇願した。

しかしミッシェルの回答は「ただではいやだ、180ピストールを支払えば舟を出す」というものだった。
リィリィに180ピストールは支払いできない金額であった。

再度相談すると
「支払えないなら、一晩君のからだを自由にさせてくれるなら舟を出そう」という。
ミッシェルの言葉にリィリィは同意した。

リィリィの訪問に驚いたポールはリィリィにどうやって旅費を稼いだのか問い詰めた。

リィリィが顛末をポールへ打ち明けたところ
ポールは怒り出しリィリィを責め立てた。

我輩は猫のハチ公である。
人間はどうして愛する者を傷つけ合うのだろう？
ポールと別れたリィリィの噂を聞いたのは僅か数日後のことでした。

さて、皆さんこの物語の登場人物の三人を悪い順に並べてみて下さい。

並びましたか？この順番に正解か模範解答はありません。
なぜならばこの小説は心理テストなので全ての順席に逆説（パラドックス）が存在します。

＜心理テスト結果＞
↓
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↓
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↓
↓
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登場人物を悪いと思う順に並べた結果で
貴方が重要視しているものが分かります。

リィリィ：イニシャルL：LOVE＝愛情
ポール：イニシャルP：Position（Pride含む）＝地位
ミッシェル：イニシャルM：Money＝金銭

貴方が最も悪い人と選んだのは、貴方が最も重要と思う価値なのでした。